微熱山丘 SunnyHills(南青山)
僕は台湾が大好きです。
まだ台北しか訪れたことはございませんが、
海外旅行といったときのファーストオプションは台湾でございます。
食べ物の美味しさ、元気な街、あの湿った空気、すべてが愛おしく感じる国、台湾。
ここ最近、台湾のお店が日本に出店する機会がすごく増えているようで、興奮しております。
台湾のお土産といったら、やっぱり「パイナップルケーキ」という選択がメジャーだと思います。
これまでも行く度にお土産に買って帰りますが、
正直言ってかなり低ランクな安い代物をチョイスしていました(皆さんすみません)。
ですので、まあ味もたかが知れてるものだろう、と、
パイナップルケーキを少し見くびっておりました。
この度、青山に台湾で有名なパイナップルケーキのお店がOPENしたということで、
まあ行ってみるかという軽い気持ちで訪れました。
まず、外観に度肝抜かれました。
何かと最近僕を虜にさせる隈研吾さん設計のこちらの建物は、突如として街に現れるのです。
ロゴもまた可愛いのですが、一見高級DCブランドの路面店のような面構えをしております。
こちらは「地獄組み」という昔ながらの建築様式で組まれているようで、
入店すると同時に、檜のすごくいい香りが僕たちを迎えてくれました。
販売スペース兼、イートインスペースが2Fにあるのですが、
階段を上り、フロアに足を踏み入れると、スタッフの方が、
「お時間が許すようでしたら、ウーロン茶とパイナップルケーキを召し上がっていきませんか?」
と声をかけてくれました。
そのつもりでい!と思っていたのですが、どうも様子が違う模様。
なんと、入店した人全員にウーロン茶とパイナップルケーキひとつの試食サービスを実施している様子でした。
要するに、行くだけで食べれるんです。
そして出てきたのがこちら。
「ウーロン茶とパイナップルケーキ」
かわいいです。素晴らしいサービスです。
かつ、ちょっと歩き回って疲れていたので、お茶は染みるわ、甘いもの欲するわ、
涙が出そうになりました。出ないけど。
肝心のお味は、というと、、
自分がこれまで食べてきたパイナップルケーキの中でダントツ美味しいわけです。
これまで食べてきたのは駄菓子、こちらが本物のパイナップルケーキという感じで、
ものすごく感激いたしました。
お金も払わずにいただいているので、さっと食べて立ち去ろうと思っていた矢先、
「お茶のおかわりはいかがですか?」
とスタッフの方。。
「え、いいんですか!?、、じゃあ。。」
お茶もう一杯いただいちゃいました。。
これだけ素晴らしいサービスを受けて、買わずに帰るわけがありません。
持ち帰りはパイナップルケーキ5個入りで1,500円という、割と高級なお値段となっております。
だがしかし、僕たちはパイナップルケーキという「モノ」だけにお金を使うわけではありません。
ミーハー気分満載で入店して、一流建築家設計の建物の中でなんか知らんけど試食できて、お茶もおかわりさせてもらって、
素敵な時間を過ごさせてもらってすごく満足した、お土産も買って帰ろうかな、
という「経験」に対して、お金を使うんですよね。
まさに今巷ではやってる「UX(ユーザーエクスペリエンス)」ってやつですね。
ここで支払う1,500円はまったく高いとは思いませんでした。実際美味しいし。
そしてまたお土産の包装もかわいいし、手提げもちょっとしたトートバッグみたいになってるんですね。
久々に受けたこの満足感。
心から皆様にレコメンドしたい「経験」です。
友達、恋人や家族とぜひ訪れてみてくだされ。