かるかや(池袋西武屋上)
どうしてもたまに食べたくなるうどんがあるんです。
なんてことはない、普通のうどんなのですが、
それでもなぜか無性に食べたくなるんです。
台湾旅行出発当日、昼間に時間があったので久しぶりに行ってみました。
9月初頭、まだまだ残暑厳しい中、
池袋西武の屋上には長蛇の列ができております。
ちょうど食事時という時間帯もあったと思いますが、
これはやはり単なるデパートの屋上にあるうどん屋ではありませんね。
事実、昭和43年からずっと営業しているようでして、
変わりゆく池袋の街並を屋上から見下ろしつつも、
ここでは変わらない味を提供し続けているという佇まいが、
長蛇の列を切らさない理由なのでしょう。
さて、僕も列に並び、何にしようかなと考えておりましたが、
さすが名店、客さばきもなかなかのものでして、
すぐに自分が注文する番がまわってきました。
とかいいつつあんまり考えてなかったので、なんとなくこちらをオーダー。
「スタミナうどん(冷やし)」
スタンダードです。究極の普通ですよ。
そんなにべらぼうにウマい、ということでもないんです。
でも、やっぱりウマい、そしてなんでしょう屋上というロケーションでしょうか、
ここでの体験がなんかいいんですよ、抜群のUX。
ぺろっと食べ終え、屋上でのんびりするわけです。
サラリーマンたちの昼休みの風景を垣間みることができたり、
僕と同じくつかの間の休暇を楽しんでいる風の人もいたり、
家族連れがいたり、、ここでハッと気付くのが、
これって昭和の風景・・??
デパートの屋上での体験、
これはまさに子供の頃の記憶そのものなのではないでしょうか。
うどんがよみがえらせる過去の記憶。
僕たちが通ってしまう理由はそこにあるのかもしれません。
もちろんうどんも美味しいよ。
チャオ