温州大饅頭

買い物したり、美味いものを食べたり、ギターを弾いたり、楽しい場所に行ったり。

都市を巡る -原宿・青山編-

いつも休日になると、色々なところをうろうろして、

食べたり飲んだりしているのですが、

今回は割と久しぶりに原宿のDEEPな部分をしっかり歩いてみたので、

感想を綴ろうと思います。

 

一ヶ月くらい前に原宿のビームスの中に「Pilgrim Surf + Supply」っていう、

イマ、ブルックリンで熱いショップがオープンしたということを知りまして、

遅まきながら、行こうと思い原宿まで出かけた次第であります。

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近年、アーバンなサーフスタイルというのでしょうか、NYと東京は、

電車で1時間も行けば海がある、サーフィンができる!というような感じで、

共通点があるという解釈がされているようです。

 

というのもあって、ちょっと上品目なNY東海岸のサーフブランドがたくさん入ってきています。

 

僕は岡サーファーなので、そのサーフブランドを着用してウハウハ言うだけなんですが、

今回訪れた「Pilgrim Surf + Supply」もその一端でございます。

 

中にはアーバンサーフ臭を漂わせる多国籍な方々がたくさんいました。

しかしみんなかっこいい。

外人はほとんどの人がサングラス、白無地Tにノンウォッシュのデニム、そしてVANSかNBという着こなし。

こち亀体系の僕には到底真似できないかっこよさがあります。。

 

でも何も買わずに退散しました。欲しいものはたくさんあったけどね。

 

せっかく久しぶりに原宿来たし、ちょっと歩いてみようということになりました。

竹下通りを抜けて明治通りを渡るとそこに広がるのは「裏原宿」です。

イマもそう呼ばれているかどうかはわかりませんが。。

 

僕が高校生の頃は、裏原系ブランドを求め、買えもしないのにこの辺りをウロウロしている輩が、

多数存在していました。僕もそのうちの一人です。

 

言ってしまえば、裏原というのはそういう「憧れ」と共にある種「挫折」を憶えさせられた、

すごくヒリヒリした場所でした。

 

なんか足を踏み入れると背筋が伸びるというか、緊張感があるというか。。

あの空気感はイマでも鮮明に記憶しております。(個人差はあると思います。)

 

そんな裏原に久々に足を踏み入れたところ、なんかまた違う雰囲気を痛烈に感じました。

 

確実に言えるのは、やっぱりトレンドの中心は「裏原」だな!ということです。

そしてキッズが夢を追うのもやっぱり「裏原」だな!と、体感しました。

 

そこには当時をも上回るパワーがありました。休日だったということもあるかもしれませんが、

なんでしょう、昔とは違うパワーがあったんですね。

僕が歳をとって追いつけなくなっている部分は多々あると思いますが、なんかすごい刺激的でした。

 

そして、やっぱりスニーカーが激流行りしているということ、これが一番ショッキングでした。

このムーブメントはちょっと異常ですな(笑)。

かなり久々に訪れたので、お店の新陳代謝を把握しているわけではありませんが、

裏原にしては結構デカめのスニーカー専門ショップが、連なっているんです。

 

そしてどの店もキッズがわんさか。この光景というか賑わいはかつてあまり見なかったものかと思います。

中にはブルズのキャップにジョーダンのジャケット、もちろん足下はエアジョーダン、というバスケスタイル、

というキッズもいるわけです。

 

でもおじさんちょっと違和感。

かつて裏原に並んでいたスニーカーって、すごく厳選された名モデルや希少価値のあるモノがほとんどで、

定価で購入できるようなものはほぼ皆無、要するにすごい高級品ばかりで、

履く目的にプラスα、コレクション目的でお宝をハントするようなハンターたちの鋭い目線が更なる緊張感を煽っていたような記憶があります。

 

しかし、今回目に付くスニーカーショップは流行のネオンカラーがそれを助長するかのように、

過去の名モデルが復刻されまくり、そして中には謎のオリジナリティーが加えられたものや、イマに最適化されたモノが並んでいます。

 

そんな賑やかさを前に、

ふと僕は自分の青春時代に憧れていた場所が「消費」目的の場所に変わってしまったような、そんな悲しさを憶えてしまいました。

が、しかしよく考えてみると、

過去がただ単に美化されているだけであって、昔もイマも本質的にはきっと変わっていないんだと思います。

 

どちらにせよ刺激的なことに変わりはないので、なんだかんだショップ巡りを楽しみ、原宿を後にしました。

 

キャットストリートを抜け、途中カフェで茶をしばき、青山のほうまで歩いてきました。

もうすぐこどもの日ということで、鯉のぼりなんかが飾られていたり。

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青山は原宿とは一転、まったく違う顔を見せます。

当たり前ですが、居る人のジャンルがまったく違います。

この街には「余裕」がありまくります。街の「落ち着き方」がすごいです。

 

それにあやかろうと、最近は原宿より青山を好むようです。

 

猫にも若干の余裕を感じることができます。

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途中、ふと目についた洋書屋に立寄り、色々物色。

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一応僕もWebデザインを生業としているので、参考になれば、とマックス・フーバーの作品集を購入しました。

最近は本屋でゆっくり素敵な本を探す、なんていう時間を過ごしていなかったので、なんかすごくプレシャスな気分になりました。

 

そして、前から気になっていた和菓子屋で立ち食いを。

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HIGASHIYAman(青山)

 

店頭で一つから注文できるということなので、黒糖にいい香りに連れられ、ソーダ饅頭。

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できたての蒸しパンのような、優しい味がしました。

 

道なりに歩いていると、246commonにつながりました。

お気に入りの場所ですが、もう少しで場所自体なくなってしまうそうなんですな。

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ここに来たら一杯やらずに帰れるわけありません。

みんなが飲んでたイケてるビールを注文し、すこし肌寒くなってきた夕暮れの時間を過ごしました。

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文体からもお分かりのように、「原宿」にいる自分は色々考えてしまっているわけです。

しかしながら、「青山」にいる自分はただ流れに身を任せ、その時を楽しんでいるんですね。

 

僕も歳をとって、「原宿」よりも「青山」がFITするような感じになってきたんだな〜とシミジミ感じた次第であります。

 

至極、パーソナルな話になってしまいましたが、そのときそのときで自分にFITする街を「選択」して、

自分も街に最適化していくことが、なかなか面白いんじゃないでしょうか。

 

 

でもやっぱり原宿来たんだし、ということで、帰りにTOPMANで靴下2足購入してファストファッションを楽しみました。