面接する側される側
つくづく大学生の就職活動って大変だな〜と感じているのですが、
ついに僕も新卒の皆さんと「面接する側」として、少しお話する機会が訪れました。
Web・モバイル業界(広義すぎてわけがわからない括りである)に就職希望の学生さんたちと、そういった気持ちを持っている学生さんと仕事がしたい企業のマッチングイベントのようなものに企業側として参加しました。
もう4月なので、学生・企業ともに焦りが見え始める時期のようで、
なんともいえない空気感が漂っておりました。
思い返せば自分が大学生のころは、就職とかに対する意識が超低く、
なんとなくアナーキーな思想でなんとか生きていけると軽く思っていたので真面目に活動しませんでした。
ちょっとエントリーしたのはどこも大手(名前知ってるからという理由)ばかりで、
まったく一貫性がありませんでした。ただ漠然とアパレルとか広告とか映画会社とか、そんなイメージ先行型でちょっと活動した程度です。
きっと本来の学生さんはもっと真剣に色々勉強したり考えたりしているはずなので、
僕もようやくそのくらいのことを考えられるようになってきたかな、と、人より10年遅れてようやく、です。
しかしその頃の自分があってきっと今の自分がいるわけで、それを悔いてもしょうがないですし、
別に悔いる必要もないですよな。なんとなく仕事していますし・・
ということで、何名かの学生さんたちの自己PRとかなんでWebやりたいの?とかそれっぽいことを聞いてみたり引き出してみたりしてみました。
ポートフォリオ持参の学生さんがほとんどで、色々勉強になりました。
「面接する側」になって感じた事は、なかなか学生さんたちの違いを引き出すのが難しい、ということでした。
よく言われることですが、なんか就活必勝本とかに書いてあるような、「双方向のコミュニケーションが・・」とか「○○の可能性が・・」とか、
どこかで見たような聞いたようなフレーズというのは、やっぱりあんまり響かないんだな、とはっきりとわかりました。
色々用意してきたフレーズとか渾身のフレーズほど、外しがち、かもしれないです。
僕は人事のプロでもなんでもないし、先日はじめて数人を相手しただけなので、統計的にはなんのあてにもならないと思いますが、
感覚的にわかるものって、結構信じていい部分でもありまして。うーんこれが10年間かけてようやくわかった部分なのかなーと。
だとしたら、僕が10年かけてようやく感覚的に掴んだことを新卒の段階で掴んでいる人ってやっぱすげえ、
ということと、新卒の段階でこの感覚を掴むのはやっぱりなかなか難しいはずなので、だからこそ差別化が大変ということでしょう。
僕が学生さんとのコミュニケーションの中で期待してたことって、
今の世代の人ってこんなことを考えていて、自分とは違う感覚をもっているんだ、こういう感覚が自分のチームに入ってきたら、なんか色々活性化するかも・・
みたいなことと、
単純にその人の事をもっと知りたい、ということだったような気がします。
借り物の渾身(のはず)フレーズではやっぱりその人のことって全然わからないなーということを痛感した次第です。
でもやっぱり少しでも自分を見繕って表現しないといけないムードもあるし、
実際社会経験もないわけで、そういう経験値をアピールできるわけもなく、だからそういういわゆる「フレーズ」で自分を武装するしかないんですよな。
この気持ちはすごくよくわかるし、自分も1000%そういう感じでした。
だから冒頭に述べた通り「大変だな〜」と思うわけです。
まあその企業が求める人物像ってのがきっとあるはずなので、
そこに合致した人が選ばれるわけですね。プレゼン力ってのは影響あると思いますが、やっぱりいちばんは、
「この人とだったら一緒に仕事できそうだな〜」と面接官に感じさせる事なのかな〜と。一緒に働くイメージが視覚的に見えるか、否か。
なんだか偉そうに語ってしまいましたが、本当に思ったことを正直に書いてみました。
異論は認めます(笑)
がんばれ!就活生!全然駄目でも最終的にはなんらかの仕事をするはめになるんだ(笑)