麹の定食屋 ごはん(自由が丘)
東横線への憧れと強い嫉妬心を抱いている中央線沿線族の僕です。
なんといいますか、やはり私鉄沿線の雰囲気というのは独特なものがありまして、
特に東横線からは中央線特有の土着的なにおいとは一線を画す何かをいつも感じます。
それは小田急線とも京王線とも西武線とも違う、東急特有の香りです。
そんな中でもグンバツに高円寺とは真逆の位置に存在しているであろう、
自由が丘にちょっとした用事があったので行ってきました。
自由が丘というと僕のイメージは今はなきAMERICAN APPARELと、生煎屋くらいしかありませんで、
はっきり言ってビギナーでございます。
ですので美味しいお店がどこにあるのか見当もつかないわけですが、
妻が事前に調べた情報によると、駅近に麹をつかったよさげな定食を食べられる店があるとのことでした。
自由が丘駅の正面口を出ると右手に鎮座する「自由が丘デパート」なる建物がありまして、
そこの2階にお邪魔しました。
後述しますが、なんでしょうこの「自由が丘デパート」なる建物は。
自由が丘のイメージとはかけ離れた、異彩を放つビルヂングです。
まあそれはいいとしまして、
入店すると、カウンターが10席程度のこじんまりとした小料理屋のような雰囲気です。
魚をつかった料理がメインという感じがしましたので、
迷った挙げ句、こちらを注文しました。
「銀だらのみそ麹焼き定食」
この品目の多さ、上品な盛りつけ、そして麹のいい香りが僕の食欲を倍増させました。
ご飯は白米と十穀米からチョイスでき、かつおかわり自由という太っ腹。
お味は、、、ベリーグッドテイスト。
言う事なしです。文句なし。また来たい度MAXです。
もちろんご飯をおかわりして、大満足してお店を後にしました。
しかしながら、トータル的に見て、
この「自由が丘デパート」という建物、不思議です。
1階はアジアの市場のように小さい店が連なっていて、まるで重慶森林のような(行った事ないけど)雰囲気を醸し出しています。
2階はマンションの廊下のような通路沿いに飲食店が連なっているような感じで、こちらもバンコクのゲストハウスのような、
そんな異国感を感じさせます。
2階の通路はこんなオリエンタルなムードが漂います。
階段の踊り場のナビゲーションはまるで中野ブロードウェイです。
オシャレでハイソなイメージを持っている自由が丘ですが、
ことこの「自由が丘デパート」に関して言うならば、高円寺より高円寺っぽいニュアンスを持っていて、
大変気に入りました。もっとこのデパートに深く関わってみたいという、そんな感じです。
変な感情を持ちつつも、その後は自由が丘のおしゃれな雰囲気を堪能し、
真上から降り注ぐ鳩の糞に気をつけながらコーヒーを飲んだり、ショッピングを楽しんだりしてこの街を後にしました。
自由が丘、いい街です。